2024010612
使いかたになれるための雑記
既存のへっぽんというカタチがもはや足を引っ張ってすらおるんよねというのは多分むかしからわかっておった事なのじゃろう。それこそ源流はAKG K1000に遡りんす。イヤパッドのデメリットとメリットじゃ。
イヤパッドがある事で色んな人の頭に装着することが可能じゃ。低音も回析せんでええ。簡単な話し開放型は平面バッフルにほど近いし、密閉型はそのまま、バッフルプレートに穴を開けてバスレフとかパッシブラジエーターにしてるものもありんす。ここで云うのは低音の質がどうのという話しではないのじゃ。イヤパッドで耳を覆うことで耳道が共鳴しとるので原理的に「もわ〜〜」とする。これを技術という力技でなき物にしてきたのがある種のへっぽんのアナログの進化であり、ノイズキャンセリングで無くしてきたのはデジタルの進化でありんす。また脳みそは連続したノイズが気にならなくなるようにマスクしてしまいんす。よく出来とる。
じゃが、その「もわ〜」たる耳道の共鳴のなかに音が含まれているので、デジタルで消すと全部なくなりよるし、アナログで発生しないようにしても原理からは逃れられぬし、そもそも脳みそがマスキングしてるので脳みその処理能力を超えなくてはならぬ。
つまり、イヤパッドは音質として原理的にデメリットが存在する。これはどーしよーもないことなのじゃが、もしかしたら抜けられるかもしれないという素材は見つけてありんす。
で。低音は拡散するので表と裏を分けてやらねば回析して打ち消しあうのじゃ。これを打破するのにもイヤパッドが必要なわけじゃが、イヤパッドそのものが耳道共鳴をおこす、音を吸うとかまあさまざまなデメリットがあっての。イヤパッドで音が変わることの一因でもありんす。音が変わる事を楽しんでおるのならええんじゃけど、わっちぁ「音を変えたくは無い」のじゃからそれを無くさなくてはならぬ。
この辺りまでがk1000までのジレンマというか、まぁその後につづくフルオープン構造というへっぽんが志し高く目指して、志し半ばにして到達できなかった部類でもありんす。
イヤパッドがなくフルオープンでかつ、低音の回析を乗り越えれば、今までのへっぽんでは原理的に得ることができなかった音を得ることができる。
脳みその処理能力に引っかからない音。そう云う解像度じゃ。
実はすでにありんす。そーいうのが。わっちぁ今後それを詰めていく事になるじゃろう。
じゃがかなり駆動しにくい。
知っての通りパワーだけを与えるならば音は暴れてしまいよる。いいとこ30Wのアンプか小音量のレスポンスを取るなら15Wくらいがええのかもしれん。W数がデカくなればいいという短絡的な話ではありんせんからの。
へっぽんアンプだとかなりツラい。すげー音を奏でるへっぽんアンプも3Wくらいじゃからの、いやふつーそんなにパワーいらんからの、ふつーのへっぽんアンプとしてはパワーがある方なのじゃが、わっちが求めておるのは15Wじゃ。
国内のアンプビルダーに直談判してこれを鳴らせるアンプを作ってくりゃれと云うのも考えもしたのじゃが、電流駆動の雄であるバクーンプロダクツのパワーアンプならどうなんじゃろうかというのは夢想しておる。
春先に電流駆動の音にはやられたからの。知らない旨味がまだあったのじゃ。じゃが全てのへっぽんがそれを会うわけでも無かった。じゃから賭けでしかありんせん。本当に試してみたいところじゃ。
てなわけで色々やってはおるのじゃが、どなた様にも役に立たない記述でありんす。